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プラレール車体の材質

一見、すべて同じに見えるプラレールの車体の材質ですが、実は2種類あります。
それぞれ性質が異なるところがあり、改造するうえで重要ですのでよく注意してください。

ABS
 ABS樹脂は、アクリロニトリル,ブタジエン,スチレンの3種類を混合したプラスチックで、その配合比で剛性、弾力性、 耐衝撃性などの性質のほか、改造・塗替えにおいては接着剤や塗料との相性が変わって来ます。プラレールの車体には2002年 夏の新幹線リニューアルから本格的に採用されるようになりました。PSと比較すると外見的には光沢が強くなっています。 また、PSより強度が向上しており、改造がしにくくなってしまいました。

PS
 PS(スチロール)樹脂は古くからプラレールをはじめ、プラモデルなどに幅広く使用されてきたプラスチックです。 プラレールの車体にはPSにゴム系の樹脂を配合して耐衝撃性を向上させたHIPS(ハイインパクトスチロール)という プラスチックが使われています。HIPSはPS用の接着剤や塗料が使用できるほか、プラ板など市販のPS製の改造素材 との相性も良いため改造には良い条件が揃っています。現在はABSが主流になっていますが、イベント限定品など一部 の製品に使用されているものがあります。

 どちらのプラスチックが使用されているかは、パッケージの裏側の「材料表示」を見てください。プラレールは各部分でさまざまな プラスチックが使われているのがよくわかります。その中で「本体」の材質に注目してください。これが車体の材質です。下の写真で左 はPS製、右はABS製の例です。なお、材料表示のない時代のものはPS製と考えてよいでしょう。

PS製 ABS製



接着剤の選定
 PSの接着は、接着剤が塗られた部分が溶かされることで接着する相手と部分的に混合するため、強固な接着力が得られます。 一方、ABSではスチレンの配合が多いものは同様の理由で接着が可能ですが、スチレンの含有量が減る分、接着力は減少しますので 予想どおりの接着がされない場合も考えられます。ただし、ABS用の接着剤も市販されており、PSの含有量が少ない場合でも接着は可能です。 種類が多いのでABSどうしの接着、ABSとPSの接着など、模型店と相談するなどして、用途に応じた最適な接着剤を選ぶことが重要です。



(接着剤のパッケージには用途などが明記されています。この接着剤はPS用です。)



塗料の選定
 塗装も同様に塗料と車体との相性が重要です。相性が良くないと剥離、ひび割れなどの原因になります。



(塗料のパッケージにも用途などが明記されています。この塗料はPSとABSの両方に使用できます。)